皆さん、こんにちは。
上田市議会では、今月17日より3月定例会が始まります。
一般質問は2/27~3/1になりますので、ぜひ傍聴に来てくださいね。
さて、先日、佐久穂町に小中一貫校の取り組みを学びに行ってきました。
議員になってから、市民の方の声を聴くと、教育や不登校などに関心を持たれている方が非常に多いことを体感してきました。これから少子高齢化が進む中、こどもたちの教育環境はかなり変わってくると思います。
上田市では、現状で、来年4月に西内小学校が丸子中央小学校に統合が決まっています。
【開校までの地域的背景】
佐久穂町は、平成17年に旧佐久町と旧八千穂村が合併頃から、小中学校の減少、耐震対応が必要な学校があることが課題でした。(佐久中学校が築45年)
合併前は、旧佐久町に小学校3校、中学校1校。旧八千穂村には、小学校1校、中学校1校ありました。
合併後、小中学校・保育所のあり方検討委員会が設置され、白紙の状態から検討。
『適正規模の人数でわが町に根付く特色ある教育を』するために、小・中1校ずつで一貫教育の学校を作る検討結果がまとまりました。
当時、まだ「佐久町」と「八千穂村」の地域の壁が残っていましたが、子供たちの未来のために町が1つになったそうです。
上田も合併して(平成18年3月6日)17年が経ちますが、地域の壁が残っているなと感じることがあります。もちろん、それぞれの地域の特色を出すことは大切なことなんですが、特色を出すことと壁が入り混じっている部分があるな~と感じてきたので、佐久穂町では子供たちがその壁を無くしてくれたのではないかと思います。
実際に、八千穂村では、「学校を地域に残してほしい」という声も当時多かったそうで、当分八千穂小は当分残す予定でいたそうです。しかし、統合小中学校の整備を進める途中で、八千穂小PTAから一緒に学びたいとの要望書が提出され、スピードが速まり平成27年4月に開校しました。
【小中学校の特徴】
・施設一体型小中一貫教育校→小学校・中学校それぞれの文化・特徴・節目を大切にする
(※根羽村、麻績村、信濃町などは義務教育学校)
・通級指導教育 LD等/言語障がい通級指導教室+サテライト教室
・県立小諸養護学校ゆめゆりの丘分教室 小学部・中学部
【佐久穂小中一貫教育の良さ】
・中学生と小学生が一緒に登校
・小学生が描く数年後の自分の姿/中学生が振り返る数年前の自分の姿に触れる
・児童が中学生に対して恐れを抱かない
・小5から教科担任制へ移行→中1ギャップの軽減と専門性を活かす
・英語特区の指定を受け小1から英語授業数が確保されている
【通学手段について】
・遠方の児童生徒はスクールバス(7台)を利用(利用者数:小学生185名、中学生77人)
【閉校後の校舎跡地利用】
子育て支援施設、中間教室等の複合施設、私立大日向小中学校、文化財施設など
【不登校への対応】
・相談室を中3つ、小1つ、中間教室を子どもセンター内に設置
・欠席したら必ず電話、3日目から訪問(個人の感覚で異なる部分をルール化)
・クラス替え-小1、小4、中7、中8
・職員室が小中一緒で生徒の情報が共有しやすい
【個人考察】
見学して感じたことは、校内で小中学生が当たり前のように出会い関わることができるのは良い影響があるな、と思いました。
また、不登校の児童生徒への対応に関して、相談室が建物の端にあり隣接するように出入口があるので、誰かに会うかもしれない…という不安を持っている人への配慮もされていました。
次いで、佐久穂教育の3本の柱の1つ「英語教育」では、9年生(中3)で佐久穂町を英語でプレゼンできることが目標とされている。また、グローバル化に対応して、佐久穂や日本の良さを知り、他の地や国の良さを認める教育環境があることがとても魅力的。
私も、上田市で”自分の言葉でふるさとの魅力を伝えられる”学びの環境を作っていきたいので、実現に向けて今回学んだことを活かして活動していきます。
P.S
お昼は『キッチンえみゅ~』さんへ。日替わりのデリが楽しめるランチメニュー。どれも美味しくって、感動!切り干し大根のトマトソース煮が美味しかったので、今度自宅で作ってみたいと思います。
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